アルツハイマー病発症まえには酸化ストレス増加!?

アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は認知症のなかでも患者数が過半数を占め、超高齢社会である日本にとって、アルツハイマー病の克服が急務です。

アルツハイマー病とは

高齢になるにつれ、脳の神経細胞が急激に無くなっていく病気で、死んだ細胞を戻す治療は難しいといわれています。

酸化ストレスは、年齢を重ねる毎に酸化ストレスは増加していき、老化や神経細胞の死を加速します。アルツハイマー病の原因の一つが酸化ストレスといわれているため、注意が必要です。実際、アルツハイマー病が発症する以前から、酸化ストレスが増えていることが明らかになっております。

※酸化ストレス・・・酸素エネルギーの副産物である活性酸素の酸化力が過度に強くなった状態のこと

適切な抗酸化の度合い

高齢になるにつれ増加していく脳の酸化ストレスを低下させる物質を発見すべき過程で下記のようなことがわかってきました。

水素は下記2点を克服するという可能性を秘めていると世界中から注目されています。

 

1. 脳には危険物質の侵入を阻止する関門があり、この関門を通過できない物質は予防に使用できない。

2. 従来の抗酸化物質で酸化ストレスを下げすぎるとむしろ害が大きくなる。

水素の認知症の予防効果

酸化ストレス亢進マウスに2年間水素を飲ませたところ、マウスの脳の酸化ストレスは軽減、記憶量の低下も抑制できました。動物実験成功です。

水素水は、既にヒトに対してメタボ予備軍、糖尿病患者、ミトコンドリア病の患者へ飲ませて、効果があることがわかっています。現在は、認知症の分野でも実臨床試験が進んでいる状況です。

 

参照

街ぐるみ認知症相談センター『Newsletter』

認知症予防への研究紹介:水素によって認知症を予防できるか?

日本医科大学老人病研究所 / 教授 太田成男