がん10年生存率58.5% 5年は69.4%、改善進む

国立がん研究センターは、15日平成12~15年に全国20施設で胃、大腸、肺、肝臓など16部位のがんと診断された患者約4万5千人の10年後の生存率が58.
5%(前年比0.3ポイント増)だったと明らかにしました。
データは約15年前に治療を受けた例で、治療法の進歩により現時点でがんと診断された人の10年後の数値はさらに改善しているとみられます。

部位別でみると、10年生存率が高かったのは前立腺がん、甲状腺がん、子宮体がん、乳がんなどです。膵臓がん、肝臓がん、胆嚢胆道がん、食道がんは30%未満と低い数値になりました。

生存率は年々上がっており、10年生存率と同時に公表された18~20年に全国32施設でがんと診断された患者約12万1千人の5年後の生存率は、69.4%(同0.6ポイント増)だった。

がんセンターは、部位別のがんの生存率の数値と患者の年齢や治療方法などの条件で生存率を計算できるシステム「KapWeb」を更新しました。
こちらのシステムは、「全国がん(成人病)センター協議会」(全がん協)のホームページ(http://www.zengankyo.ncc.go.jp/)から閲覧できます。

参考:産経ニュース