水素水の国際的標準(ISO)認証へ向かって

水素の研究の第一人者である太田成男教授のブログより、水素の国際的な標準に関する記事がございましたので、共有させていただきます。

水素水を中心に、本当に水素は入っているのか、すぐに抜けるのではないかなど、様々な“アンチ”水素のニュースが出ております。
水素に関するきちんとした定義や水準がないために混乱しているような状況も数多く見られます。

きちんと消費者が安心して商品を購入できるように、国際的標準ができることを楽しみにしております。

先日、中国の山東省の泰安市で行われた第三回中国水素医学生物学会の期間中、私も含め日本・中国・韓国・米国の研究者5名が中心となって水素水の国際的標準化へ向かって、International Hydrogen Standards Association (IHSA)を設立しました。ここで、世界で唯一の水素水の標準を決め、国際的な認証を得ようとするものです。中国・韓国でも水素水に関しては怪しい商品が出回ってきているので、ちゃんとした製品を国際的に標準化する必要が生じてきたからです。科学に国境はありません。

世界の製品の標準でもっとも権威と信頼がある認証は、国際標準化機構(International Organization for Standardization、略称 ISO)によるものです。
ISOは、国際的な標準である国際規格を策定するための非政府組織で、スイスのジュネーヴに本部を置きます。ISOでは、
ほぼ2万ある規格は、工業製品や技術から、食品安全、農業、医療までの全ての分野をカバーしています。

そこで、IHSAで水素水の標準を決め、ISOに認証していただくように働きかけます。
幸いなことに5人の中心メンバーの中には、ISO認証に深く関与した経験をもつ科学者もいるので心強いかぎりです。
こうすれば、ちゃんとした水素水には、ISOのマークがつくことになり、消費者も商品の選定に困ることはなくなるはずです。

出典:太田成男のちょっと一言 水素医学について