血管年齢を若返らせる「三育」とは

三大死因のうち二つは動脈硬化が原因

日本人の三大死因はがん、心臓病、脳卒中。がん以外の二つは動脈硬化が原因のものです。動脈硬化は血管老化が関係しております。血管を早い段階から若く健康に保つ努力をすれば、防げるのではないでしょうか。

近年、血管年齢の老化予防・若返り対策が功をなし、脳卒中の順位は低下し、肺炎が3位に上がってきました。

血管の老化は30代から始まる人も多いので、若くても油断は禁物です。

動脈硬化の危険因子解消が第一歩

血管年齢を若く保つには、動脈硬化の危険因子の作用機序を理解して、一つひとつ解消していくことが基本になります。四つの主な危険因子として、糖尿病(糖化ストレス)、高血圧、喫煙(酸化ストレス)、脂質異常症(高LDLコレステロール血症)があげられます。

動脈硬化は複数の作用が合わさって起こります。危険因子の中で突出しているものがあれば、それを重点的に解消していくことが大切です。

特に高血圧と糖尿病は厳格な管理が必要です。糖尿病ではない人も、普段から糖化ストレスをできるだけ減らすよう心がけることが大切です。

「食育」「体育」「知育」で血管を若く健康に

「食育」の観点では、塩分の過剰摂取、カルシウム摂取不足、糖質過剰摂取に注意することが大切です。ホモシステインを下げるにはビタミンB6、ビタミンB12、葉酸が不足しないように注意しましょう。

「体育」の観点では、とにかく怠けないことが重要。運動不足を防ぎ、運動まではできないという人も身体活動量が低下しないように注意しましょう。散歩やウオーキングは有効な有酸素運動です。ウオーキングにより血圧が健常な状態に近づくことがわかっています。

もっとも重要なのが「知育」、精神心理的手法です。まずは目的意識を持って、やる気を出すこと、これが運動や食事についても実際に行動する原動力になります。ストレス対策、良質な睡眠も「知育」に含まれます。病は気から、血管の若さも気からです。決してなげやりにならないで、あきらめないで、血管を若く健康に保つ努力を続けましょう。

 

全文はこちら